「楽しむ」

　よくアスリートが「この試合を楽しみたい」という言葉を耳にします。真剣な試合で楽しむなどと言う事は甘い考えだ、不謹慎だと言う人もいます。私は正しくは
「楽しかった」という事だと思っています。試合に挑むための準備を万全に整え、その結果勝っても負けても後悔の無い準備をした結果であればその試合を「楽しか
った」と振り返れる事だと思っています。仕事も同じです。完成までの様々な困難、障害に全力で向き合い、辛くても、苦しくても逃げずに取り組んだ結果皆さんに
喜んで貰える「もの」ができた時、この仕事は楽しかったという事になると思います。良い準備をして仕事を楽しもう、これが我が社のモットーです。ピリピリだけ
では身が持ちません。メリハリのある仕事をして楽しく、という事で事務所にこんなスペースを設けました。

　世界に誇る日本のモノづくり、そのDNAを継ぐ業界の技術者、高齢化を叫ばれながらも脈々と、辛抱強く、若者たちに受け継がれていく技術力。
　モノづくり、額に汗してモノをつくる楽しさ、今まで出会った事の無い形、感動、達成感。
　技術と共にこれを継承し、伝えていくことが私達の役目です。

　私達が携わる空間デザインは時代のニーズを敏感に先取りし、色彩やフォルムを通して空間のコンセプトを形づくり、その空間の快適さや心地良さ、更にはエンタ
ーティエメント性を求められています。
　それ等を創像し表現することがクリエイター（デザイナー）の仕事です。いままで誰も表現した事の無いモノ、独創的なアイデア、メッセージ、規格や標準に囚われ
ない形づくり、これがデザインの醍醐味でありおもしろさではないでしょうか。

　私達の仕事は、この無形のモノを多種多様な素材から、工法、法令、コスト、時間や様々な職種の適応を探り、デザインを具現化させていく事です。
　あらゆる方向から可能性を検討し、論理的裏付けと豊富な経験、知識から答えを導き出しデザインをサポートする。創像を形にする（具現化する）事ができた時、そ
れが私達の最大の喜びです。
　私達は創像（デザイン）とガテンのより良い架け橋でありたいと考えています。

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